経営者の集まりなどで未だに残念に感じることがあります。

「管理会計を中心にコンサルティングや教育をやらせていただいています」

「管理会計?なんですかそれ?」

そこそこ大きい会社のトップでも未だにそんなことをおっしゃることが珍しくありません。
売上を増やし、利益を出し、キャッシュを生む出す、そこに強い意識を持つトップからすると、何を暇なことを、と映るのかもしれません。

日々管理会計を使い経営に役立たせようと奮迅する私、

「管理」という言葉も「会計」という言葉にも、近頃は違和感を覚えだしています。

「管理」という内向きのイメージ、「会計」という杓子定規なイメージ、

管理会計にはそんなイメージとは180度異なる、ダイナミズムが無ければならないと思っています。

「内向きの話をしていて儲かるわけがありません。」

「細かいことなどどうてもいいです。大事なのはその仕組みで儲かるかどうかです。」

そんなことを言うもんだから、時として経理マンには宇宙人を見るような目で見られます。
(心ある経理マンも決して少なくはありませんが、、、)
でも、営業マンの受けはいいです。(笑)

例えばちょっと考え方を変えるだけで、あっという間に価格競争力を身にまとう方法が管理会計にはあります。
ちょっと制度を変えるだけで、働く人たちの考え方が一気に顧客志向にする方法が管理会計にはあります。
知らないと損をしますね。

ちなみに、この一週間は鴻海に買収されたシャープ関連の報道が毎日のようにありました。
23日の日経新聞の記事から、戴社長が社員に示した改革のポイントの中からいくつか拾ってみましょう。

1.ビジネスユニット単位で収益を明確化
 当たり前のことを今更ですが、、、これ管理会計の最も基本的な機能のひとつです。
 事業としての収益性を評価し、その情報を元に資源配分のあり方を考える、という事業の管理の視点、
 そして、もうひとつ、、、

2.コスト意識を大幅に高める、信賞必罰の人事を徹底する
 そう、事業を担う人の評価の視点、これがもうひとつです。
 評価のあり方をコントロールすることで、組織のベクトルを合わせることができます。
 そして、そのような業績評価のための数値目標と実績を示すのも管理会計の基本機能です。

3.コスト力を高める
 どうすればコストは下がりますか?
 規模の経済性、範囲の経済性、経験効果、業務の連結関係、社外との連結関係、能力利用の平準化、継続的改善、、、
 これらを推進するのに、計数情報は必要ありませんか?そんな訳がありません。
 はい、これも管理会計がご提供します。

4.資産の有効活用や過剰設備の撤廃
 投資の管理です。投資収益性の観点から資産のあり方を評価する。これまた管理会計の世界です。

つまり、シャープの改革において管理会計は中心的役割を担う
これ、決して誇張ではないことに気づいていただけましたでしょうか。

気づいた人から差がつきます。