“コミュニケーションは少ない方がいい”

こう言われると、何をバカなと思われるでしょうか?

でも、事実コミュニケーションは少ない方がいいのです。

皆さんは、コミュニケーションが面倒だと感じたことはありませんか?

ちゃんと相手に伝わる様に工夫しないといけない、

聞く側もちゃんと理解できるように努力しないといけない、

いずれも心理的にかなり負荷の高い作業なのです。

だから、効率的にコミュニケーションをする方法が重要で、

今、コミュニケーションスキルはビジネスセミナーや研修では人気ナンバーワンのテーマになっています。

効率的にしたいということは、即ち少ない方が良い、そういうことなのです。

モノを作るのに身体を動かす、それは必要なことです。
しかし、できるだけ効率的に行って動かす量を減らそう、それが作業改善の目的です。

コミュニケーションも同じ、なるべく負荷を下げたい、だから効率的な方法を学ぼうとするわけです。

ならばいっそのことコミュニケーションが必要無いようにできないか?

改善の前にそう考えるべきなのです。

不必要かもしれないものを効率的にやってはいけません。

何故コミュニケーションが必要ですか?

仕事の上におけるコミュニケーションの多くは、分業に起因しています。

(動機づけや良好な人間関係維持などのためのコミュニケーションを否定するものではありません)

ひとつの仕事をひとりで完結しないわけですから、前工程から後工程へコミュニケーションが必要なのです。

分業によって専門化することは仕事の効率を上げる基本的な方法です。

しかし、そのことが逆にコミュニケーション”コスト”を引き上げているわけです。

コミュニケーションには時間がかかります。

情報の質を全く劣化させずにコミュニケーションするのは単純なデータの伝達を除くとほとんど不可能です。
当然そこにコミュニケーションギャップが生まれ、仕事の不良が発生し、手戻りや誤った処理からの損失が発生します。

今から30年ほど前にリエンジニアリングというプロセス改善の考え方が一世を風靡しました。

リエンジニアリングの基本コンセプトの中に、過度な分業を否定する、ということがありました。

同じ種類の仕事は集めた方が効率が上がる、という分業の考え方を無批判に受け入れると、気がつくとコミュニケーションコストの方が大きくなっていた、などということよくあるのです。

新年度に組織を変えた会社の皆さん、そんなことになっていませんか?
要注意です。

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