ワタミの介護
再びワタミが話題になっています。

今度は、介護事業売却の話題、すでに買い手のめどもつきかけているとか。

新聞報道では、ワタミの3事業(外食、宅食、介護)の中の稼ぎ頭で、約23億円の営業利益を獲得しているとのこと、
確かにセグメント情報によると、2,399百万円(H.27.3期)の利益を上げています。
3事業の分析はこちらの記事をご覧ください

また、売却額も200億円程度になると報道されています。

資産が約720億円、負債が約700億円ですから、純資産は約20億円という計算になりますから、約10倍の価値が認められているということです。

何故それほどの評価がつくのか?

業界環境を知っておく必要があります。

平成25年度の市場規模は約7,500億円で、10年後には団塊の世代が後期高齢者を迎え市場は急拡大することが予想されています。

まさに、成長期ど真ん中の市場であるということになります。

そんな中で、ワタミの地位はというと、

平成25年度のデータでは、
業界第7位
シェア4.7%
にあまんじています。

業界トップはニチイ学館で36.2%のシェアです。

有名なPPM(Product Portfolio Management)では、いわゆる「問題児」に属する事業になります。
PPM

成長期の事業ですから、多額の追加投資が求められます。
更に、競争が激しいですから、なかなか投資を回収できるほどの利益があがりません。
シェアが低いので規模の経済性が働きませんから、その傾向は一層強まります。

結果として、利益はそこそこ得ていてもキャッシュフローは相当厳しいのではないかと推測できます。
検証していました。

有価証券報告書のセグメント情報を整理したのが下の表です。
ワタミ介護事業のセグメント情報

予想通りです。
キャッシュフローは最近6期、ずっとマイナスが続いています。

つまり、市場の将来性はあるが、その成長に乗り、競争に勝ち、いずれ「金のなる木」に育て上げるにはまだまだ先行投資が必要で、
その資金負担に耐えられなくなった、
それが正しい見方のようです。

ところで、売却金額200億円というのは、仮に税引き後の目標投資利回りを5%とすると年獲得キャッシュは10億円、10%とすると20億円程度はかせげるだろうという計算になります。

確かに、投資が一巡し市場が安定してきた折にはそれぐらいは十分達成できそうな水準に思えます。

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